焼杉の作成
現場からのレポート
2019.12.15
この日はとても晴れていて風も弱く、
絶好の焼杉日和でした。
多くのメンバーが参加して、役割分担を行って効率よく作業を進めました。
木表/木裏を確認する
木材が木だった時、外側にあった側を「木表」、内側にあった側を「木裏」といいます。
写真では上側が木表です(年輪に注目するとわかる)。
木表の方が水に強く、外壁に向いているので、焼くときは木表側を焼くようにします。
木材を三角に組む
先ほど確認した木表を内側にして、3枚を三角形に組みます。これをワイヤーを使って留めます。
ワイヤーはこの後外しやすい様に、2ひねり程度にしてとめます。
出来るだけ3枚が重ならないようにして、より綺麗に焼けるようにすることがコツです。
組んだ木をたてる
組んだ木を、煙突のようにたてます。
今回は足場を使って横一列に並べ、同時に数本を焼けるようにしました。
足場と組んだ木も、ワイヤーで固定しておきます。
ちなみにこんなに並べたのに、うまくいったのは3か所だけで、3か所だけでローテーションしました。笑
木の下におがくずを敷く
火種として、おがくずを敷きます。
ほんの少しの火でも、どんどん激しくなるので、燃やしすぎないように。やりすぎると、面だけでなく木そのものが焼けてしまいます。
しかし、おがくずよりも木片の方が効率よく焼けることが後に判明しました。
内側を焼いていく
いよいよ火をつけて焼いていきます。
煙突効果で、火が上に上がっていきます。
てっぺんから黒い煙と炎が出始めたら、そこから約2分焼きます。
焼き終わったら手前に倒し、水をかけて完全に消火します。もたもたしていると焼きが進むので気を付けます。
焼いた材を冷ます
水をかけた後もまだまだ熱い材を、冷まします。
写真からも、材から煙が上がっていることがわかります。
しばらくしたら、木を乾燥させます。
焼いていない木裏を日によくあて、材が反るのを防ぎます。
完成!
表面が炭化した、焼杉材が完成しました。
少し焼きすぎたものは、灰のようにふわふわしていて、触ると崩れていくのがわかりました。
この後1週間乾燥させて、物件に運びました。